NA4レビュー
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麻倉 怜士
音楽的愉悦を聴かせてくれるNA4

オーディオ・ビジュアル評論家
麻倉 怜士
Qobuz音源でNA4を聴きました。多彩な音模様をストレートに表現するケーブルですね。
情家みえ「チーク・トウ・チーク」では冒頭のアコースティック・ベースがしっかりとした量感にて、音の輪郭のキレもシャープ、進行も爽快です。ヴォーカル音像はタイトで、しつかりとした塊感が聴けました。
エッジは明確に彫塑されるのですが、強調感は感じられずに、格調の高さと、上質感がとても心地好いですね。情家みえの声の表情の機微も丁寧に表現されています。山本剛のピアノの運指もスムーズです。
オーケストラ曲では、バレンボイム指揮ウェストイースタン・ディヴァン管弦楽団のラヴェル「道化師の朝の歌」を聴きました。まず音場情報が豊潤に再現されたことが印象的です。冒頭の弦全体のピチカートのざわめきが空気を揺るがす音場描写が見事です。それに絡むオーボエの色合いがとても豊か。トゥッティは爆発的にして、高い解像感です。質感も透き通り、清涼ですね。
このようにNA4は基本的なオーディオ性能を充たした上で、表情の濃密さ、細やかさ、進行の確実さという音楽的愉悦を聴かせてくれるケーブルだと認識しました。
オーディオ・ビジュアル評論家
麻倉 怜士






