NAXレビュー
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土方 久明
NAXはひとつの最適解となるLANケーブルだ

オーディオ評論家
土方 久明
私がLANケーブルやUSBケーブルなどのデジタルケーブルに求める性能は、とにかくデータを正確に伝送すること、外来の高周波ノイズを入れないこと、そして出さないことだ。だからこそ、同社SHIELDIOシリーズの最上位として登場した「NAX」には興味があった。航空宇宙産業で採用例の多い堅牢なテレガードナー社製コネクターの採用、導体も新開発で、特殊発泡絶縁体を用い、「パルシャットMU」などのマテリアルと厳重なシールド構造を採用したノイズ対策など、NAXには高性能な素材とAIM電子の持つ最新の設計思想が投入されている。
実際にNAXを自宅1Fおよび2Fの試聴室でネットワークプレーヤーやスイッチ間に使用したが、その音質は素晴らしいものがあった。共通した音の印象は大きく三つ。まず、音に透明感があること。次に、高音域から低音域の全領域にわたりディテールが整っており、聴感上の速度が揃っていること。そして、ローレベルのリニアリティが高く、リバーブ成分による余韻やステージングの表現力およびボーカルや楽器の質感表現がリアルに感じられること。音色や音調をデフォルメすることなく、正確無比にデータを伝送している、リファレンス性の高いケーブルだと判断した次第だ。
また、LANケーブルから発生するノイズも抑えられていることで、隣接して敷設されるケーブルへの影響が低減されているようで、システム全体の静寂感が増したのは見逃せないポイントだ。Qobuzの日本正式スタートもあり、ネットワーク関連製品が注目されているが、NAXはひとつの最適解となるLANケーブルだと考えている。
オーディオ評論家
土方 久明




