NAXレビュー
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折原 一也
ネットワーク再生で見えてくる“もう一段上”の情報量 NAX

オーディオ・ビジュアル評論家
折原 一也
AIM「NAX」は、同社SHIELDIOシリーズの最上位に位置づけられるフラグシップLANケーブルだ。導体には無酸素銅(OFC)単線を用い、その表面に国産純銀コーティングを施すことで、伝導効率と高域のレスポンスを高めている。シールドには、非磁性体でありながら電磁波および外来ノイズの除去効果に優れる素材「パルシャットMU」を用いた4層構造を採用。低周波から高周波まで幅広い帯域のノイズを抑え、ジッターやリップルの発生を極力抑制することを狙った設計だ。
ネットワーク・オーディオ用途にハイエンド設計のLANケーブルが本当に必要なのか--そんな考えは、AIM「NAX」を聴けば一瞬で消え失せる。
試聴はネットワークプレーヤーを中核としたシステムで行い、ルーターとプレーヤー間のLANケーブルをNAXと交換する形で実施。ダイアナ・クラール「California Dreamin’」を聴き始めると……即座に分かるほど音質向上が分かる。ダイアナ・クラールのボーカルは、声の芯がよりはっきりとし、声帯の震えやブレスの混じり方といった微細なニュアンスが、自然な形で現れる。空間スケールも見通しが良い。帯域バランスとしては特定の帯域を誇張するタイプではないが、全ての音の存在感が増す、音楽性豊かな表現と呼ぶとイメージに近い。
ノイズ対策と伝送純度の追求したAIM「NAX」は、同社LANケーブルのフラグシップにふさわしく、ネットワークプレーヤーの音質を大幅に向上させてくれる。完成されたシステムの更なるクオリティアップの一手として、ハイエンドのオーディオ愛好家に推奨したいアイテムだ。
オーディオ・ビジュアル評論家
折原 一也





